伊藤 昭博
家族の経験をデザインする家。
将来を見据えて計画をすることはとても大切です。しかし、日々の何気ない出来事も大切です。その積み重ねこそが素敵な将来へ繋がります。そんな経験をお手伝いする建築をつくります。
家族が望んだ家は自然体で過ごせる家。暑い夏は水に飛び込み、風を感じたい。寒い冬は、風を避ける。緑の葉に元気をもらい、紅葉を眺め、落ちる葉を楽しむ。
コートハウスでありながら隙間を残すことで、風や緑と交流できる家となった。
中央にあるプールは、日々変化する水面により、豊かな表情を生み出す。夏は、その上を通る心地よい風が、室内を通り抜ける。
夏、プールの上を心地よい風が通り抜け室内に流れ込む。
冬、防風林に見立て北側2階建て部が、赤城山から吹き降ろすからっ風から家を守る為。
風と住まう家である。
南北に広い敷地を活かし、5つの庭と6つの部屋を並べた。その上に大きな屋根を掛けた。その屋根は勾配を変えながら変化する。屋根の変化と部屋の変化のズレが、独立した個々の部屋をつなぎ、家の奥へ導くような広がりに変わる。
落ちる光にもこだわった。光の落ち方を想像しながら開口と屋根の軒の出を調整。森林に落ちてくるようなやさしい光が、ここでの生活にアクセントとなっている。
HIRO建築工房 伊藤昭博 一級建築士事務所
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