磯貝 俊行
「家」や「暮らし」は、例えばクルマや音楽、料理などと同じように、れっきとした「趣味や嗜好」になり得るとても面白いものです。クライアントの個性にその敷地の個性を掛け合わせて、「家や暮らしを楽しむ」ことができる住まいとなるよう、お手伝いをしていきたいと思っています。
隣接するご実家とコミュニケーションが図りやすい位置にウッドデッキを設けた、自然素材を多用した住まい。ウッドデッキに対して大きな開口を設け、室内外を同じレッドシダーの天井とすることで、緑がきれいに見える、外部と一体化した印象的なLDKを実現。床の杉の厚板や家具作家によるダイニングセットが空間の質を高めている。また、隣家が迫る敷地において、リビングに吹抜を設けて採光や通風を確保し、その廻りに本棚やカウンタースペースを設け、家族がいつもリビングを中心に集える住まいとした。子供室も、天井までの建具で仕切るなど、柔軟な使い方ができて、コンパクトな空間に広がりを持たせるよう配慮した。
風通し、深い軒や庇、大きな縁側、障子などの要望をふまえ、自然素材を用いながらシャープでモダンにまとめた住まい。吹抜とそれに面したライブラリーで家族がつながります。また、隣地の竹林を借景として取り込む、吹抜の窓による明るさや通風の確保、坂と屋根の勾配を揃えて景観に馴染ませるなど、敷地の特性を活かすよう努めました。
磯貝地域建築設計事務所
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