材木業として創業した岡田木材。手入れがされず荒廃していく山林を見て、「山を良くしたい」と岡田隆治社長が家づくりを始めた。同社の家づくりは、木の切り出しから始まる。自社倉庫で自然乾燥させた樹齢100年以上の良質な県産無垢材を使い、伝統的な木造軸組工法で仕上げる。見えない部分も質の高い木材で頑丈に仕上げ、大胆な木の現しの家からデザイン性の高いモダンな家まで幅広く対応する。
木に対する造詣が深く、家のコンセプトに合わせて適材適所に木材を配置する。無垢材や土壁を使った自然素材の家がきっかけで、住む人の化学物質アレルギー症状が改善したという例もあり、健康住宅としても定評がある。耐震性と耐久性に優れ、敷地の特性を生かした風の通し方や日の入れ方も得意だ。
森林整備にも力を入れる。林業専門に携わるスタッフを増員し、森林所有者に利益を還元できるシステムを作り上げた。国産材は高いと思われがちだが、自社で育て自社で搬出した木材は流通コストがかからず、質の高い木を適正な価格で提供できる。
営業担当者を置かず、展示場も持たず、さらには見学会も開いていないため、紹介による依頼が多い。その分、より良い木材を届け、より良い家づくりに力を注ぐ。「木を育てた人の心を乗せて、木を使う人に届けたい」という岡田社長の思いからだ。
代表取締役 岡田 隆治
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