【体験談】群馬はひょう害に遭いやすい⁉雨どいや屋根が傷ついて見積もり120万円
春から秋にかけて、大気が不安定になると、激しい雨や雷とともに「雹(ひょう)」が降ることがあります。この記事では、群馬県に多いひょう害について、体験談を基に対策や修理の際の注意点などを紹介します。
① ひょう害が増えるのはいつ
ひょうは、積乱雲の中で作られる氷のかたまりで、直径5㍉以上となって空から降ってきます。
春から初夏、特に7月は大気が不安定になり積乱雲が発生しやすく、ひょう害が発生しやすくなります。
2023年7月には群馬県南部に大粒のひょうが降り、屋根や太陽光パネル、外壁、雨どいの損壊、窓ガラスの穴あき、ひび割れなど大きな被害が出ました。
② ひょうは降る前に予測できるの?
ひょうの降るタイミングを完全に予測することは難しいですが、いくつかの前兆を知っておくと役立ちます。
天気予報で「雷注意報」や「突風注意報」が発令されると、降ひょうの可能性が高まります。
また、空に急速に発達する黒い積乱雲や、急に気温が下がる、突風が吹き始めるといった現象も前兆とされます。
降ひょうを予測してアラートで通知するアプリを活用するのもおすすめです。
あいおいニッセイ同和損保が提供するアプリ「被害予測・防災cmap」では、現在地と自宅や職場など事前登録した地域で降ひょうの予測が最大30分前、豪雨は最大60分前にスマホにアラートで通知されます。
これらの兆候を見逃さず、被害が予測される時は屋内に避難する、車も屋根のある場所に入れるなど、早めの対策を講じることが重要です。
③【体験談】ひょうが当たって雨どいが壊れた!高額な見積もりに驚き…
ひょう害が起きやすい群馬県では、住宅や車が思わぬ被害に遭うケースも。
群馬県南部に住む30代のHさんは、大手住宅メーカーで新築住宅を建てたばかり。
7月31日夜に自宅付近にひょうが降った影響で、雨どいが壊れ、スレート屋根にひびが入ってしまいました。
住宅メーカーに修理を依頼すると、見積りが120万円と高額に。火災保険の補てん額を超えてしまい、再度の相談で料金の減額してもらい、補償の範囲内で修理することができました。
「保険の範囲内で修理できて、ほっとしました。料金については相談して再見積もりをもらい、納得できる金額にできてよかたです」とHさん。
ただ、外構は火災保険の対象外で、傷ついたウッドデッキや植栽などは、自分で修理しなければなりませんでした。
Hさんは「ひょう害はいつ起きるか分からないので、自宅の火災保険、車の車両保険の適応範囲を事前にしっかり確認しておくとよいです」とアドバイスをくれました。
④ 自治体から住宅被害の「見舞金」が出るケースも
住宅がひょうによる被害を受けた場合、自治体からの「見舞金」が支給されることがあります。
群馬県の昨年7月のひょう害の際は、住宅被害に対して、伊勢崎市では1世帯当たり2万円、前橋市では1世帯当たり5千円が見舞金として支給されました。
ひょう害が起きた際は、住んでいる自治体から見舞金が出るかをチェックしてください。
申請には、被害の証明となる写真や、被害状況を記載した書類が必要です。被害の状況は写真などで残しておきましょう。
⑤ 被害に便乗する詐欺に気を付けて
ひょうや強風で建物の被害を受けると、そのタイミングを狙って、悪質な業者が高額な料金を請求するというトラブルが多発します。
例えば、訪問してきた業者が不安をあおって高額な工事の契約を迫ることも。ドローンで屋根を撮影して「損傷があるから修理が必要」と高額な工事を急がせるケースもあります。
そのほか「火災保険が適用できる」と訪ねてきた業者が、保険金申請のサポートを口実に料金を要求する事例も。勧められるままに虚偽の理由で保険金を申請すると、詐欺行為に加担するリスクがあるので注意が必要です。
悪質商法業者の被害を防ぐために、保険金の申請が絡む場合は、保険会社や代理店にまず相談し、正確な情報を確認しましょう。突然の訪問で契約してしまった場合は、クーリングオフが可能かどうかを検討することも大切です。
⑥ 信頼できる地元業者を探そう
被害を受けた場合、信頼できる地元の業者に修理を依頼するのが安心です。
地元の業者は、その地域の気候や建物の特性に詳しく、適切な修理を施してくれます。
すみからぶの「リフォームくらぶ」は信頼できる地元業者のみが登録しているので、ぜひホームページをチェックしてみてください。
執筆者Writer
すみかくらぶ編集室(すみかくらぶ編集室)
すみかくらぶ編集室が、群馬の家探しに役立つ情報をタイムリーに分かりやすく発信していきます。