建築のプロと考える「家づくりセミナー」／コスト抑えて個性を表す注文住宅を

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土地探しから家づくりをサポート

建築のプロと注文住宅を考える「家づくりセミナー」（上毛新聞社主催）が11月30日、県庁31階のソーシャルマルシェ＆キッチン「ギンガム」で開かれた。

初心者こそ、まずプロに相談

家づくりやインテリアに関心を持つ約30人が参加し、一級建築士ら4人が建築の基礎知識や住まいづくりを充実させるこつを助言した。

一級建築士といえば、建築のプロフェッショナルという印象が強い。家づくり初心者が相談するのは敷居が高い気もするが、登壇者は口をそろえて「分からないからこそ、まず建築のプロに聞いてほしい」と呼び掛けた。

 

HIRO建築工房（前橋市）一級建築士　伊藤昭博さん

HIRO建築工房（前橋市）の伊藤昭博さんは、住宅メーカーと建築家、工務店の特性を踏まえて「どんな施工者なら満足できるかは人による。頼む前に違いを理解してほしい」と助言。

設計や周囲の環境も考え、住む人の個性を生かした家づくりの事例を紹介した。

 

テクトン建築設計事務所（高崎市）一級建築士　須田隆博さん

建築資材の高騰で新築戸建ての値上がりが続く中、限られた予算で注文住宅を建てるのはどうしたらいいのか。

テクトン建築設計事務所（高崎市）の須田隆博さんは、思い出づくりもかねて家族で塗装作業を手掛けてコストを抑えた経験を紹介。
「予算から考える家づくりがあっていい。真剣に答えを出すので、何でも投げかけてもらいたい」と訴えた。

 

HUG design（伊勢崎市）一級建築士　山田和重さん

家づくりのパートナー選びのポイントについて、HUG design（伊勢崎市）の山田和重さんは、建てたい家のイメージを共有する大切さを強調。
「建てる前から何十回と打合せすることも。土地探しからサポートするので、何も決まっていない状態で相談しても大丈夫」と励ました。

 

logue design（本庄市）インテリアコーディネーター　石川愛さん

logue design（埼玉県本庄市）のインテリアコーディネーターの石川愛さんは、流行や年齢で好みは変わるので、むしろ「一番合わないいやなデザイン」を特定しておくことを勧めた。
「インテリアは家を建てた後に考えることが多いけれど、家と一緒にデザインすることで統一感が出る。家を建てる前からぜひ気軽に相談してほしい」

その後の個別相談会では、4人が各ブースに分かれて参加者の悩みに応えた。
参加者からは「家づくりにはプロの知恵や工夫が重要であり、建築家の助言の必要性を感じた」「土地探しから相談できるとは思わなかったので助かった」と喜びの声が上がった。