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〝平屋が人気〟その理由は?

7月1日にオープンしたコンクスハウジングの平屋6棟目のモデルハウス=群馬県富岡市七日市          

平屋が新築の26%

 平屋の人気が続いている。群馬県の新築住宅に占める割合(シェア)は10年間で約2.5倍に拡大。2022年は新築8260棟のうち、平屋が2158棟(26.1%)に上った。

若い世帯で需要増加

 平屋の人気が続いている。国土交通省の建築着工統計調査によると、本県の新築住宅に占める割合(シェア)は10年間で約2.5倍に拡大。2022年は新築8260棟のうち、平屋が2158棟(26.1%)に上った。人気の理由を探ると、従来のシニア層に加え、バリアフリーなど将来への安心感から若い世帯の需要が高まっている。ブームの背景には少子高齢化など社会的要因も浮かび上がる。工務店は専用モデルハウスの開設や低価格タイプの投入などで顧客の取り込みを図っている。

◎若い世帯が圧倒的
 コンクスハウジング(高崎市問屋町)は、県内工務店では早くから平屋に注目し、2016年に専用モデルハウスを前橋市宮地町に開設した。一定期間公開した後は売却する方式で、現在は5棟目。7月にコストを抑えた平屋を提案する6棟目が富岡市に完成した。

 同社によると、直近1年の受注実績で平屋は約4分の3を占める。客層は、以前はシニア層や独身者が主だったが、近年は20代後半からの若い世帯が圧倒的に多くなった。
ネット検索から潜在的な関心を持って同社を訪れ、平屋での住み方提案を聞いて、(その良さが)顕在化して成約へ至るという。

 熊井戸美佐夫社長は、自身が平屋と2階建てに住んだ経験から「ワンフロアの平屋は使いやすく、シニアになっても住み続けたい」と強調。「将来的に夫婦2人の生活になっても暮らしやすくて理想的」と総括する。

◎老後に不安を抱える
 年々進む少子高齢化で家族構成も変化し、シニアも若い世帯も老後に不安を抱える中で、同社は「平屋暮らしでZUTTO快適に」を家づくりのテーマにしてシェアを伸ばしている。
昨年からの物価高が住宅価格も押し上げており、同社は「クオリティーを落とさず若い世帯でも手が届く価格の平屋」の規格商品を開発した。建設したモデルハウスにその思いを込めている。

バリアフリーで安心

◎規格商品で低価格も
 デザイン住宅が得意の善衆建設(群馬県伊勢崎市赤堀鹿島町)は2021年に初の平屋モデルハウスを太田市藪塚町に設けた。シンプルモダンをベースにした上質感あふれる造りで45~50代向けだ。一方、数年前に投入した低価格の規格商品が人気となっている。

 関口善衆社長は「『「平屋がいい』と訪れるのは9割と高く、このうち建てるのは約7割」と現状を話す。若い世帯が求めて来るものの、家族構成や土地の制約、予算面で難しいケースもある。実際は30~40代が中心という。

◎高い耐震性
 人気の理由については、高い耐震性、老後を考えてのバリアフリーなどを挙げる。高層部のない平屋は、建物の重心が低く地震に強い。1、2階の上り下りのないバリアフリーは、シニア世代、子育て世代を含めて安心感がある。各地で頻発する地震、少子高齢化に伴う不安が施主の心理に影響を与えている。

 同社のコンセプトは「デザインへのこだわり」「快適さへのこだわり」「未来へのこだわり」の3点。平屋は、階段がなくデザイン性を高められる利点があり、高性能施工も容易だ。完成後のメンテナンス費用は2階建てに比べて安い。コンセプトと一致して、建築実績を増やしている。

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