「コンパクトな平屋」が人気の理由
今、コンパクトな平屋が人気です。この記事では「小さな家(平屋)」の間取り、メリットやデメリットについて詳しく紹介します。
施工費抑えてコストダウン実現
7坪の平屋プランの間取り一例(いとう建設工業提供)
単身世帯の増加や住宅価格の高騰を背景に、価格を抑えた「小さな家」への関心が高まっています。
今回取材したのはいとう建設工業(太田市) (電話0120-213-404)さん。
「小さな家」を建てる主なメリットは以下の三つだといいます。
①コストの削減:建設費用や維持費、光熱費が抑えられます。
②室内の移動がしすい:必要な部屋数しかないのでシンプルに暮らせます。特に平屋は生活がワンフロアで完結し、階段がないのでけがのリスクを減らせます。
③家事が楽:面積が小さいため、家事動線がコンパクト。掃除や片付けが簡単です。
写真の間取りは、いとう建設工業の平屋プラン(7坪)の一例です。
DK(約6.26平米)、洋室(約3平米)、浴室、洗面脱衣室、トイレと、一人暮らしに必要な機能がそろっており、価格も1000万円弱と新築住宅としては低コストです。
間取りを工夫で理想のシンプルライフ
「小さな小さな平屋」プランを説明する伊藤社長
「小さな家」の定義はさまざまですが、一般的には30坪以下の住宅を指します。
いとう建設工業では、需要の高まりを見込んで10~17坪の「小さな小さな平屋」プランに加え、さらに小さな7坪の平屋プランの取り扱いを始めました。
伊藤茂男社長は「実際は10坪以上のプランが多いが、7坪のプランも需要はあり、問い合わせも増えてる。小さな平屋でも間取りや収納を工夫すればゆとりをもって生活できる」と語ります。
30年後は4割が「一人暮らし」に
小さな平屋が注目される背景には、一人暮らし世帯の増加があります。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた、日本の世帯数の将来推計によると、2050年には5261万世帯のうち2330万世帯、つまり44.3%が一人暮らしにとなる見込みです。そして、このうち2割は65歳以上の高齢者です。
世帯の平均人数は、2020年の2.21人から減少し続け、2033年には初めて2人を割り込む予想。「夫婦と子ども」の世帯は1980年代には約40%でしたが、2020年には25.2%、50年には21.5%に低下すると予想されます。
新築住宅はファミリー向けと思われがちですが、20~30年後を見据えると単身高齢者が大きな割合を占めそうです。
工務店選びは実績や間取り提案をチェック
一人暮らしなら、一軒家ではなくマンションやアパートに住むという選択肢もあります。
ただ集合住宅ではプライバシーや騒音に気を配ったり、ペットが飼えなかったりと制限もあります。
自分の趣味を楽しみたい独身の方や、退職を機にゆとりある暮らしをしたい高齢夫婦にとって、小さな平屋はメリットが多いと言えます。
小さな平屋のデメリットとしては、やはり面積が小さいために収納やプライベート空間の確保が難しい点です。
自分のライフスタイルに合わせた間取りが大切なので、工務店選びでもコンパクトな家づくりの実績や、要望に応える提案力がポイントになります。
ほかの「平屋」の施工事例を見る
すみかくらぶの新築事例でも、30坪以下のコンパクトな平屋が増えています。
ほかの平屋の施工事例もチェックして参考にしてみてくださいね。
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すみかくらぶ編集室(すみかくらぶ編集室)
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