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眼下に市街地が広がる眺望のいい立地に建つK邸は、限られた空間を有効利用するために、立体的にデザインされた多層構造の家。すでに建築してから12年が過ぎ、当時は幼かった2人の子どもたちもすっかり成長した。長女は進学のために家を離れ、現在はご夫妻と中学生になった長男の3人がこの家で暮らしている。
ご夫妻は、この住み慣れた家をリフォームすることにした。徐々に気になり始めた外壁の劣化に対し、どうすべきかをご夫妻で話し合ったところ、家族構成の変化も契機となって「あれもやりたい、これもやりたい」と、手を加えておきたい場所が見えてきた。
「社長にも大工さんにもまた会いたいね」と、ご夫妻は新築以来、良好な関係を継続し、信頼を寄せる武井建設へ再び家づくりを依頼することとなった。
多層構造のK邸は、もともと5層のうち2層が低天井の収納スペース。1.5階にリビングのあるスキップフロアは、間仕切りのない吹き抜けのダイニング・キッチンと空間がひとつにつながっている。梁を見せ、床や天井に用いた無垢材は、経年変化による味わいをまとい、家族が長年暮らした証となっている。
リフォームに際して、ご夫妻が武井建設へリクエストしたのは、外壁にガルバリウムを張りたい、長女の部屋はそのまま残して、長男のために部屋を用意してあげたい、洗濯物が雨にあたらないようにベランダに屋根を付けたい、夜景を望みながらリラックスできる空間がほしいなど、多岐にわたった。それらを丁寧にヒアリングした同社の高橋社長は、想像を超える提案力でご夫妻をおおいに喜ばせた。
黒いガルバリウムと板張りのエントランスが調和する外観。リフォームが完成したK邸は外も内も見違えるほど進化した。リビングのあったスキップフロアは引き戸を付けて息子さんの部屋に。板張り天井にダークカラーの壁紙を自身で選び、男の子らしい部屋となった。その上層に空いている小屋裏スペースを利用して、落ち着きのあるご主人の部屋が新たに創出された。
特筆すべきは屋根のないベランダが眺めのいいカフェ空間に生まれ変わったこと。屋根を付け、窓をワイドに配置して眺望を生かし、木製カウンターを造作して壁や天井に無垢板を張った。もちろん昼間は洗濯物も干せるが、夜景を見ながらお酒も楽しめる。
「家を建てたら終わりじゃつまらない。子どもの成長とともに変化していく家は楽しいです。私たち2人になった時は、また高橋社長に相談します」とご夫妻はほほ笑んだ。
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