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家族で暮らすS邸。所有する多数の車を駐車できることを条件に、土地探しを検討したというゆとりある敷地に、黒い瓦屋根をのせた重厚感のある2階屋を建てた。外壁はモダンなトリュフ色をベースに、南面の一部と玄関ポーチにアクセントで白壁を配色し、アプローチには将来を見越してスロープを用意した。
建築したのは高崎市を拠点とし、地域に根差す山崎工務店。施主のSさんと山崎昭弘社長は地元が一緒という縁もあり、「家を建てるなら山崎さんに」と、同郷のよしみで迷わず同社に家づくりを依頼した。
S邸のシンプルな間取りの中に、家族それぞれのこだわりが随所に反映されている。1階は全員が集うワンフロアのLDKと寝室を設けた。2階に、おのおのの個室を配置した。玄関に入ると伸びやかな吹き抜けに圧倒される。「開放感がほしかった」と話すSさん。壁に埋め込んだガラスブロックも家族が選んだ。
リビング空間に張ったダークカラーの無垢床はパイン材。グリーンのラグや観葉植物との相性がいい。広い空間を支える3本の柱は、キッチンへの生活動線とリビング・ダイニング・キッチン間のさりげないゾーニング効果も発揮している。テレビ裏の木目のアクセントウォールはこだわりのセレクト。その奥に希望したサンルームと畳敷きの寝室が備わり、動線が回遊する。
新居で暮らし始めて2ヵ月が過ぎた。便利な動線や収納、温熱環境など、住み心地は快適で、新鮮な気持ちで毎日を過ごしているという。真夏のように暑かった9月も「窓を開けると風が抜けて、エアコンはそれほど使わなかった」と話す。寒い時季はリビングに入る日差しが暖かく、夜までぬくもりが続いている。
家族は個室を持てたことを喜び、それぞれ自分好みの空間づくりを楽しんでいる。「子どもたちがいずれ巣立ってからも、いつでも帰ってこられる実家ができたことが何より」と安堵するSさん。「物を増やさないようにきれいな状態を維持していきたい」と抱負を語ってくれた。
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