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梅雨の雲間からのぞく青空をバックに、真っ白な外壁がまぶしいほどに輝く。いくつもの木目調サッシの窓が壁面を彩り、片流れ屋根のモダンなフォルムとともにひときわ目を引く。
「シンプルで飽きのこない家づくりを心がけました」と話す山本さんご夫妻。壁や天井など白を基調にまとめた室内も、明るくさっぱりとしていて清潔感にあふれている。
建築をお願いしたのは、地元工務店の堤建設。次女と堤安弘専務の長男が同級生という関係もあるが、それ以上に同社が推奨する「エアサイクルの家」に引かれたのだという。「とても健康的で快適な上、省エネ性にも優れています」と、毎日の生活の中で性能の高さを実感している。
「以前住んでいたアパートは、真冬の寒さや結露が悩みのたねでした」と奥さま。エアサイクルの家は、硬質ウレタンフォーム断熱材で家全体をすっぽり覆い、強烈な夏の日差しや冬の冷気をシャットアウト。さらに、自然の力で床下から壁内、屋根裏を常に空気が循環するようにして、室内の温度を一定に保つ仕組みになっている。
「冬暖かく、夏は涼しい理想のマイホームを手に入れることができました」とご夫妻は笑顔で話す。開口部の窓は、すべて断熱性能の高い樹脂サッシのLow‐E複層ガラスを採用。高気密・高断熱のおかげでエアコンの利用は最小限に抑えられ、「アパート時代に比べて、光熱費の出費がだいぶ減りました」と奥さまはうれしそう。
屋根には3.92Kwの太陽光発電システムを搭載している。「これから余剰電力の売電が本格化するので、わずかでも家計の足しになれば」と楽しみにしている。
奥さまの要望で、間取りにもさまざまな工夫を凝らす。その一つが洗面脱衣室や浴室を2階に設置していることだ。主寝室と合わせて、プライベート空間を2階に集中させた。来客があっても人目を気にせずにすむという。洗面脱衣室の南隣には除湿器を備えたランドリー室を備える。「洗濯してすぐに室内干しができ、とても便利です」と奥さま。
玄関からの2つの動線も見ものだ。来客用は真っ直ぐ進みリビングへ。家族は右手の土間から家事室、キッチンを通ってリビングに入る。実にうまくできている。これも「自由設計の注文住宅」を掲げる堤建設のなせる業と言えよう。
ご主人のお気に入りは、間仕切りのないLDK(22畳)のゆったりとした空間。特に天井の梁が現し造りのリビングは、いつまでも居たくなる心地よさ。2階の階段ホールの造り付け本棚も、ご主人の要望を受け、得意の造作技術で生まれた。大きな小屋裏(16畳)をはじめ、収納スペースが多いのも魅力となっている。
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