快適・健康な〝エアサイクルの家〟

暮らしやすさを実感

　少し青みがかった白い外壁が、母屋からガレージへとL字型に延びるNさんご夫妻の新居。そのダイナミックな造りが、平屋とは思えないほどの存在感を放っている。

「シンプルな中にも美しいラインのデザイン性にこだわりました」とご主人。奥さまは「20年、30年先を見据えて平屋を選びました」と、共に笑顔で振り返る。

　そんなN邸を建築したのは、地元工務店の堤建設。「マイホームを建てるなら、堤建設が推奨する〝エアサイクルの家〟と決めていた」というご夫妻の依頼に快く応えた。奥さまの実家や見学会の家で、エアサイクルを体感していたご主人は、「省エネ性能に加えて、健康にもいいということで、迷いはありませんでした」と話す。

玄関は２WAYの動線

　N邸の特色は、広々としたリビング（20畳）をはじめ、吹き抜けのあるダイニング、大きな小屋裏（12畳）、回遊性のある動線などが挙げられる。

　玄関は来客用と家族用の２WAYの動線があり、家族用にはシューズクロークや収納棚を備え、一部の壁は脱臭機能を持つエコカラットで装飾している。玄関から屋根続きのガレージは２台分の駐車スペースを確保。「雨の日もぬれずに家の中に入れるので、とても助かっています」とご主人。

　室内の壁は白を基調にしており、明るい雰囲気に包まれている。家族団らんの場となるリビングは、木目調の高い天井に太い梁が現し造りになっていて開放感があり、ゆったりとくつろげる。漆喰の塗り壁に無垢材のフローリングが心地よい。「北側の壁はスタディーコーナーになっています」と奥さま。お子さんが勉強したり、親子で読書をしたりと使い方は思いのまま。

　ダイニングの床は土間風のフローリングで、20㌢ほど段下がりになっている。「食事中に汚しても掃除が楽です」と奥さま。シーリングファンが回る吹き抜けの天井や、小屋裏へ通じるアルミのスケルトンのおしゃれな階段が、非日常的なワクワク感を与えてくれる。

部屋の温度差なく快適

　ご夫妻が選んだエアサイクルの家は、硬質ウレタンフォーム断熱材で家全体をすっぽり覆い、夏の日差しや冬の寒気をシャットアウト。さらに、自然の力で床下から壁内、屋根裏を常に空気が循環するようにして、室内の温度を一定に保つ仕組みになっている。

　「各部屋の温度差を感じないのでとても快適です」と奥さま。窓は断熱性の高いペアガラスと樹脂サッシでできており、省エネを後押し。「光熱費は狭いアパート暮らしのときに比べて、ずっと安いのに驚いています」と奥さまはうれしそうに話す。

　便利な家事動線や間取りも奥さまのお気に入り。「自由設計の注文住宅」を基本とする堤建設のなせる業で、洗面脱衣室・家事室・ウッドデッキ・ウオークインクローゼットをつなぐ動線は、洗濯物を洗い、干して収納するまでを効率よく行うことができる。「子育てが終わった後も、夫婦２人の終のすみかとして末永く暮らしたい」と、ご夫妻は満足そうに話している。