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淡いグレー色の塗り壁と三角屋根が特徴のH邸。直線的ですっきりとしたフォルムが青空に映え、水色に塗装を施した玄関の木製扉とリンクしている。
「住宅展示場を巡っていましたが、ピンとこなくて」。ご夫妻は家づくりに際して、住まいのパートナー探しに多くの時間を費やしたという。それを見かねた親御さんが差し出したのが本紙「すみかくらぶ」だった。そこに掲載されていた木の家が目に留まり、横山建設を訪問したことが家づくりのきっかけとなった。同社を選んだ決め手は、横山朋史専務と美代子夫人の豊かな提案力だという。「図面を数パターン出してくれました。見積もりも分かりやすく、何よりも明確な受け答えに安心感がありました」とご夫妻は振り返る。
ご夫妻は「北欧風」を家づくりのコンセプトに定め、白い空間に木のぬくもりとニュアンスカラー(中間色)を取り入れた結果、洗練された住まいが完成した。
チェッカーガラスを施したブルーグレーの引き戸を開けると、ワンフロアのLDKが現れる。南面の大開口を介して壁や天井に光が巡り、明るくナチュラルな居住空間が広がっている。グレーの面材と板張りの造作カウンターが魅力的な、ゆったりとしたオープンキッチンはこの空間の主役。その場に立つと東側の高窓から視線が抜けて開放感がある。「夜は月が見えます」と奥さま。ご夫妻の希望でウッディーな下がり天井を設けたことで、間仕切りのないLDKにメリハリを生み、ゾーニング効果が得られた。キッチンの横に配置した和室も色味を統一したことで調和が取れ、続き間として多目的に利用できる。
H邸の大きな特徴の一つに「隠す収納術」が挙げられる。テレビを配置したグレーのアクセントウォールの裏側に本棚を造作。ご主人の漫画本などが収められている。また、キッチンの裏手にパントリーを設け、そこにストック品をたっぷり収納できる。このほか和室の横や水回り付近に造作棚が多数あるが、どれもがリビングからは目に入らないように配慮されているため、居住スペースが整い、すっきりと暮らせる。
新居に住み始めて3カ月のご夫妻に感想を聞いてみると、開口一番「暖かくて快適」と答えた。床暖房を導入したことでエアコンの使用時間も短い。「外の風の音が聞こえない」という、うれしい発見もあった。なにより共働きの2人は「家事が楽になった」と、実感している。
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