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家の中の段差や寒暖差など、Iさんご夫妻はかつて養蚕農家だった母屋に住むお母さまの暮らしを不安に思っていた。リフォームを考えたが、築年数の古い家は思い通りに手を入れることができない。昨年お母さまが風呂場で転倒したことがきっかけとなり、隣接する納屋を壊して専用の家を建てることに決めた。
家づくりのパートナーに選んだのは、自由設計でデザイン性豊かな注文住宅を手掛ける堤建設。堤安弘社長とIさんの奥さまの職場の方が知り合いという縁で、7年前に自宅トイレのリフォームを依頼してからのお付き合いだ。社長の人柄の良さが気に入り、その後も玄関や外壁リフォームでお世話になった。奥さまは「好みを把握してくれていて、できる、できないもはっきり言ってくれるので安心」と話す。
お母さまが新築に賛成するだろうかという心配があり、ある程度決まってから話すことに決めて、ご夫妻は渋川市半田にある同社のモデルハウスを見学した。機能的な家事動線が気に入り、特に玄関隣りの土間収納や、そこからすぐにキッチンに行ける動線を見て、「これなら母も楽だろ
生活のしやすさと居心地の良さを重視し、平屋を希望。納屋があった跡地のため、約20坪とコンパクトな間取りとなった。
壁から天井まですべて同じ白の壁紙で統一して、シンプルで広がりが感じられる空間にした。廊下を作らず家の中を回遊できる間取りで、一続きのダイニングと寝室を開け放てば解放感もたっぷり。全室バリアフリー、すべて吊り戸にし、つまずく心配がなく掃除も楽だ。壁の角(出隅)は丸くし、けがのリスクも軽減。見た目の柔らかさも際立っている。
お母さまが過ごしていた母屋の居間は薄暗い感じだったため、明るさを第一に、季節の移ろいを室内から楽しめるように窓を配置した。
厳しい寒さにも対応できるよう寝室と居間、キッチン、洗面脱衣室に床暖房を入れた。水回りはTOTOの設備で統一。キッチンは白を基調とした清潔感のあるクラッソシリーズで、火事の心配がないようにIHにした。ランドリースペースは、モデルハウスのエッセンスを取り入れ、天井からの室内物干しと除湿器を設置。今後、勝手口とIさんの自宅が通路でつながる予定だ。
設計図が固まって、ご夫妻がお母さまに新築のことを切り出すと、「いいね」と言ってくれた。希望は特になく、「あとは任せたよ」と一言だけだったが、うれしそうだったという。
5月に納屋を解体してから、今年の冬は快適に、暖かく過ごしてほしいという思いで家づくりを進めてきた。完成後は、少しずつ荷物を運びながら、お母さまの居場所を整えていく考えだ。「とても明るいし、暖かい。冬場も快適に過ごせると思う」。完成した家を見て、ご夫妻はほっとしている。
う」とご夫妻の意見が一致した。除湿器を備えたランドリールームも間取りに取り入れることにし、「社長に口頭で希望を伝えると、すぐに設計図に起こしてくれた」という。
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