１階だけで暮らしが成立する　子育てしやすい平屋プラスワンの家

平屋をベースに家づくり

　「モデルハウスの居心地のよさが決め手となりました」。ご夫妻は澄んだ空気感と、浮造りの無垢床や漆喰壁の風合いにひかれ、家づくりのパートナーにコンクスハウジングを選んだ。土地探しから農地転用に至るまでの長くかかる時間を活用し、同社の完成見学会を幾度も訪れ、打ち合わせの回数も重ねた。「見学するたびに新しい発見があって楽しかった」と振り返る。知見が深まり、自身の家づくりに大いに役立ったそうだ。

　ご夫妻が理想としたのは平屋の暮らし。１階のみで快適に子育てのできる間取りや動線を希望した。何パターンも間取りを変化させながら、ご夫妻のライフスタイルに見合うプランを導き出した。子ども部屋と収納のみを２階に配置した、平屋をベースとした住まいだ。

浮造りの床が心地いい

　暮らしの中心となる20畳のLDKは、キッチンから真っすぐにフロアが続き、勾配天井が開放感を生んでいる。床には足触りのいい浮造りのパイン材を張り、そこにダイニングセットとビーズクッションのみを配置した。「床が気持ちいいからラグを敷くのがもったいない」と奥さま。回遊するアイランドキッチンや広々としたリビングの床の上を１歳の長男が楽しそうに走り回る姿がほほ笑ましい。

　リビングに併設する和室は、家族の成長に応じてさまざまな使い道が可能。現在は子どもの遊び場として重宝している。

　使いやすい水回り動線は、奥さまの要望の一つ。洗面脱衣室と連続するランドリールームには調湿効果のある壁材「エコカラット」を一面に張り、室内物干しと収納棚を備え付けた。

温熱環境は快適そのもの

　新居で暮らし始めて半年が過ぎ、冬から春を過ごしたご夫妻。「家の中が暖かいから着込むことがなくなった。寒がりなのでありがたい」と話す。床下エアコンが家全体を暖めるため、帰宅すると、玄関を開けた途端に暖かさを実感できるという。

　訪問した日は冷たい雨の降るあいにくの天気。ところが家の中は快適そのもの。温度計を見ると室温23.5度、湿度53％を表示している。「天井のファンを回しているだけ」とご主人。自然の空気の流れを利用したパッシブ換気と、漆喰の塗り壁による調湿効果により、心地よい空気感が保たれる。

　「過ごしやすい環境の住まいを建ててもらった。近い将来、家族が増えても安心して元気に暮らしていける」。そうご夫妻は語ってくれた。