シンプルな空間に装飾が映える　落ち着いた配色の木と漆喰の家

ダークカラーを生かした空間

　引き締まった黒い外観が特徴のM邸。無機質な印象になりがちな黒い建物も、塗り壁特有の風合いと東側に張った木目のサイディングの効果で、温かみと親しみやすさが感じられる。室内も外観のイメージそのままに、きりっとしたたたずまいでありながら、ぬくもりに満ちた空間が広がっている。ダークカラーで統一した床や建具などの木部と、こてむら仕上げの漆喰の塗り壁を生かした自然素材の内装に、黒やグレーのアイテムをアクセントに用いたシックなコーディネートが魅力的だ。

　「落ち着いた色が共通の好み」と話すMさんご夫妻。この家で新生活をスタートさせてから1年3カ月が経過している。「小物を飾ることが好き」という奥さまのセンスで彩られた棚やカウンターを見れば、丁寧な暮らしをキープしていることがうかがえる。

ライフスタイルを反映した提案

　ご夫妻が家づくりのパートナーに選んだのはコンクスハウジング。「姉が先にコンクスさんで建てたので、住み心地や担当営業さんの仕事ぶりは聞いていました」と奥さま。それでも住宅展示場巡りや完成見学会への参加、資料請求や画像検索など、じっくり検討したうえで同社を選んだ。決め手となったのは、漆喰の塗り壁や無垢の床が標準装備であること、そして何よりスタッフ陣の人柄の良さだった。

　「営業とコーディネーターの2人からすてきな提案をたくさんいただきました」とご夫妻。ライフスタイルや趣味を深く理解した提案は、間取りや動線、各所に設けた収納、飾り棚、照明や細かな部品にまでご夫妻らしさが反映されている。特に仕切り棚で左右を分けたご主人こだわりのウオークインクローゼットは、アパレルショップさながらの充実ぶりだ。

一年中快適な居住性

　洗練されたインテリア性もさることながら、住宅性能にも大満足のご夫妻。自然エネルギーを利用したパッシブ換気と床下暖房のシステムによって、冬は家じゅうが暖かい。「2人そろって寒がりなのに厚着をしなくなった」と話す。夏はエアコンをつけるとすぐに冷え、梅雨の時季は不快なじめじめ感がまったくなかったという。

　使いやすい間取りやコンパクトにまとまった家事動線は、共働きのご夫妻にとって重要なポイント。キッチンの裏側には洗面脱衣室とランドリールームが連続し、パントリーとファミリークロークは同じ空間に配置。これらの動線が行き止まりなく回遊することで「家事効率が格段に向上した」とご夫妻は喜んでいる。