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日当たりのいい好立地に建つ、片流れの屋根が特徴の平屋住宅。日差しを受けて輝くグリーンの屋根瓦と、優しいクリーム色の外壁が調和している。この家に暮らすIさんご夫妻は、約30年住み続けた旧家を外壁、風呂場、洗面所、トイレの順にリフォームし、キッチンも手を加えようと考えた際、リフォームを重ね続けることにためらいが生じた。そのうえ冬の寒さも体にこたえ、「トイレに行くにも寒い、寝ている時も顔が冷たい」と思い返す奥さま。巣立った娘も、ご夫妻がヒートショックにならないかと心配したという。
転機となったのは娘夫妻に双子が誕生し、孫が3人に増えたこと。先々のことを考えて、互いに協力できるよう、娘夫妻が暮らす家の近くに越して新居を建てることに決めた。
平屋の看板を掲げるコンクスハウジングの事務所を偶然見つけたご主人。後日奥さまと連れ立って同社のモデルハウスを見学するなり、奥さまはひと目で「この家好き」と心を躍らせた。もともと木と漆喰のシンプルな平屋を希望していたご夫妻にとって、理想的な家づくりに出合えた瞬間だった。週に1度、4カ月近く通った打ち合わせは毎回ワクワクの連続で、充実した時間を過ごしたそう。「打ち合わせ最後の日はさみしくなったほど」と振り返る。
そんなご夫妻が家づくりで求めたのは、年間を通して家じゅう温度差がなく快適に暮らせること。そのうえで自身の親世帯と巣立った子世帯の3世代がつながる家。親との同居を視野に入れ、また子どもたちが気軽に集い、孫たちを預かれる環境を希望した。
入居してちょうど1年。ご夫妻は何不自由なく快適な生活を送っている。特筆すべきはキッチンの配置。リビングとはあえて空間を分け、キッチン側にカウンターテーブルを設けた。「2人だけで食事をするのだからカウンターで十分」とご主人。「配膳も後片づけも便利」と奥さま。子世帯が帰省した時はリビングに大きなテーブルを出して皆で囲むという。いずれ親を迎えるために用意した、引き戸を介してリビングと連続する個室は、孫の昼寝や宿泊に活用。長男が帰省できるように設けたスキップフロアはご主人が趣味部屋として利用するなど、家族の変化に対応できるように想定されている。
何より機械力に頼らないパッシブ換気の導入によって「冬でも薄着で過ごせる暖かさがありがたい」と喜ぶご夫妻の姿が印象的だった。
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