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日常生活の中心となるリビングの空間を思いきり広く、ゆったり。吹き抜けと大きな掃き出し窓で明るく開放的に。さらに琉球畳18枚(9畳分)を敷いて「ごろんっ」と寝転べる畳リビングをつくりあげた。南面の開口部(掃き出し窓)が採光・通風と眺めをもたらす。内と外の境目がなく、リビングと庭が一つに溶け合っているようだ。小林建設が掲げる「庭屋一如=庭と建物との調和」を見事に体現している。
「昔ながらの和の雰囲気で暮らしたい」という、ご家族の思いに応え、畳・障子・格子戸・和紙など日本家屋の伝統的な建築資材を生かした。室内全体のカラーを「生成り」の中間色でまとめ、統一感のあるデザインにした。「インテリアはあえてアクセントを付けず“暮らしの背景”になるようにしたかった」とご夫妻。リビングは栗の八角柱・太鼓梁・杉板張りの天井など、伝統工法の香りを映す。リビングの床全面に畳を敷き詰めるのではなく、日本家屋の縁側をイメージして、掃き出し窓側に無垢の木の床を配した。玄関土間の仕上げも日本建築の伝統的な玉砂利の洗い出し。壁は全て珪藻土。無垢材と珪藻土と和紙などでつくりあげた自然素材の家でもある。
他にも見るべきところは多い。一つは収納の工夫。居住空間との取り合いになる収納スペースをダイニングカウンターの下に設ける。あるいはひな人形など季節の飾り付けができるカウンターと収納を一体的に設計するなど収納計画の巧みさが光る。また、1階に寝室を設け、水回りなどの動線と連係させ、将来的に1階だけで生活できるよう配慮している。さらにロケーションを生かした設計。北側の敷地に「日陰の庭」を設け、庭に面したキッチンに3連の窓を付けて採光と眺めを確保している。
展示場や見学会に通い「コバケン(小林建設)ファンになりました」とご夫妻。家づくりに取り組む誠実な姿勢、スタッフの人柄の良さ、そして住んでからの相談ごとへの対応の早さにも感心したという。「こんな家が欲しかった」という思いが実を結び、広々とした立地を得て生まれた開放的な住まい。ご夫妻と子どもたちの友だちが集まる場にもなっている。
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