無垢と漆喰が好バランスな居室 自然素材に満たされた豊かな暮らし

「本物感」と「価格の明瞭さ」が決め手

　外壁やサッシの色をブラウン系の濃淡でまとめた、落ち着きのあるたたずまいのN邸。敷地の形状を生かした東西に長い平屋は、軒を深く張り出し、そこに配置した縁側がそこはかとなく和の風情を感じさせる。

　友人宅が住宅雑誌に載ったことが家づくりの契機となり、自然素材を用いた家に興味を持ったというNさんご夫妻は、「自然素材」をキーワードにネット検索をするうち、松浪建設に巡り合った。完成見学会やモデルハウスを見学した後、他社も数多く見て回るうち、最終的に同社に行き着いた。決め手となったのは「本物感」。それから「価格の明瞭さ」だという。「大工さんが一人でじっくり丁寧に造ってくれるのがいい。時間にゆとりがあったので自分たちに合っていた」とご夫妻は振り返った。

木の香り漂う自然素材の家

　玄関に入ると優しい木の香りが迎えてくれる。引き戸の先に広がるリビングは、無垢材と漆喰がバランスよく備わり、温かな風合いに包まれる。壁や天井に漆喰を塗り、床には杉の無垢板を張り、檜８寸の大黒柱と天井の梁が広い空間を支えている。リビングの続き間には６畳の和室を併設。キッチンに立つと全体が見渡せて、縁側の先の庭の景色まで視界に入る。

　キッチン横の引き戸を開けると、L字の動線上に使い勝手のいい水まわりと充実した収納が連続する。奥さまがリクエストした洗濯物の室内干しスペースはゆとりある広さ。開口部からデッキにつながり外干しもできる。ご主人のお気に入りは檜と御影石に覆われた浴室。時には旅館さながらに照明を落とし、木の香りを楽しんでいるそうだ。

縁側が外と内をつなぐ

　同社の健康に配慮した家づくりは、自然素材のみならず毎日口にする水にもおよび、水道管にはさびないステンレス管を用いている。その徹底ぶりにもご主人は魅力を感じたという。

　年末から新居で暮らし始めてすでに約半年が経過し、快適な住み心地におおいに満足している様子のご夫妻。「なにより杉の床の足触りが心地よくて、寒い冬も快適だった」と話す。

　リビングと庭をつなぐ縁側は奥さまのお気に入り。休日には縁側に座って家族で食事をすることもあるそう。子どもたちにもうれしい変化があったようで「今まではテレビを見たがっていたけれど、自分たちで遊ぶ時間が増えた」と奥さま。これからはさらに庭を活用してバーベキューやプール、家庭菜園も家族で楽しみたいと語ってくれた。