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白い塗り壁と和瓦というシンプルな取り合わせと横に長いスマートなフォルムが特徴の外観。「『和』にこだわりがあるんです。ならば、材木問屋でもある岡田木材さんに家造りを頼むことは必然でした」と語るご夫婦。
ご家族と母が暮らす50坪を超える2世帯住宅で、特徴は玄関や水回りなども含め、空間を2つに分けたことだ。室内でも往き来できるようにし、プライベートを守りつつお互いの雰囲気を感じとることもできる。
隣接する親族宅の日当たりを遮らないよう、二階屋ながら家の高さを抑え、平屋に近い外観となっている。リシンを吹きつけた真っ白な外壁が美しさを醸し出す、和とモダンが融合している。
玄関を開けると、欅や檜といった銘木に囲まれた、まさに和の空気感が迎えてくれる。
子世帯の玄関からはプライベート動線と、和室からLDKへつながる動線に分かれる。和室は茶道をたしなむ奥さまが使えるよう、水屋を備える。近隣でこども園の園長を務める奥さまは、ここで園児に茶道を体験させたいとの夢を持つ。
暮らしの中心となるLDKには、アイランドキッチンを採用。カウンター付きの対面式で、小学生の子どもの勉強を見ながら家事をすることができる。
プライベートコーナーの動線は、ピアノ室や寝室、バス・更衣室、パントリーなどが整然と並び、LDKへとつながる。考え抜かれた動線が、暮らしの利便性と充実感を高めるはずだ。
全館通して、床は吉野檜、壁は白い塗り壁で統一され、美しく明るい雰囲気をつくり出す。木材に造詣の深い同社の岡田隆治社長が「いくら木が素晴らしくても、すべてが木では、圧迫感を感じるんです」と語るように、無垢の木と塗り壁のバランスが秀逸で、目にも優しい。吉野檜の床は、柔らかさと弾力感が感じられ、素足が心地よい。
F邸の魅力を押し上げているのは、上質な無垢材もさることながら、建具やカウンター・棚類、書棚なども含めて職人が無垢材を手作りしている点だ。特に精巧な建具は、空間に品位と上質さをもたらしている。
「住み始めるのが待ち遠しい」とご夫妻は楽しみにしている。
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