暮らしやすさを凝縮 リーズナブルで自由設計の注文住宅

すべて込みのワンプライス住宅

　創業から来年で110年を迎えるナベホーム渡辺沖次郎商店。リーズナブルかつ高性能な家づくりに定評があり、若いファミリーから、２棟目を考えるシルバー世代にまで幅広く支持を集めている。

　同社が掲げる基本方針は、建築に必要なものがすべて含まれた「ワンプライス」の料金システムだ。基本となる33坪のフリープランなら、本体工事と電気、ガスなどの付帯工事やオーダーカーテン、エアコン３台、網戸、駐車場２台、浴室暖房と床暖房、さらに消費税まで含んで1,848万円で提供する。追加料金の心配をすることなく家づくりを楽しめると好評だ。

　そのナベホームが、この半年間、じっくりと関わってきたのが今回紹介するY邸。スタンダードプランをさらにひと回り抑えた、27坪で1,480万円の２階建ての住まいだ。

リビングを中心とした回遊できる間取り

　目を引くのが、明るいアイボリーな色調が上品な外壁。光触媒をコーティングした「光セラ」と呼ばれる外壁材で、抗ウイルス及び抗菌性能があり、太陽の力で汚れを分解して雨で流し落とすという。ドアは黒色のしゃれたアイアンが映える木目調で、訪れる人を温かく迎えてくれる。

　玄関ホールの引き戸を開くと、広々としたリビングが広がる。「ただいま」と帰った時に家族が顔を合わせられる、温かさのあふれた空間だ。冬は床暖房が活躍する。

　「家は完成してからが始まり」と話す同社の渡辺誠社長。長年の経験から、提案時には実際に暮らすうえでの使いやすさと便利さをすすめている。
　リビングを中心に右手にキッチン、左奥に洗面スペースを配置。回り込むように設置したレンガ調の下がり壁が、キッチンとリビングの境をゆるやかに仕切っている。洗面スペースは２カ所にドアをつけたことで回遊可能に。適材適所に設けた収納もうれしい。便利さを感じる工夫が満載だ。

　「近くに住む親戚も一緒になって考えてくれた」という新居。みんなの思いと願いが詰まった住まいは、時を重ねるごとにかけがえのない居場所へと育っていく。

コストダウン実現は内製の力

　高い品質を保ちながら、価格を抑えられるのは、同社の「内製の力」による。一般的に住宅建設には、基礎や設備、外壁、木工事など通常20以上の業者が関わるが、同社では高い専門性を持つ15人の社員が手腕を発揮する。それにより外注費や諸経費を削減し、リーズナブルな家づくりが実現できる。「社員が携わるからこそ真心のこもった安心できる住宅を、“格安良品”で提供できます」と渡辺社長は強調する。

　長く共に仕事をする仲間と連携が取れていることが、受注が途切れることなくコンスタントに家づくりを手掛ける実績となり、同社へ寄せられる信頼を物語っている。