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黒色を基調としたスタイリッシュな外観のH邸。玄関を開けると、一転して木材をふんだんに使用した美しく迫力のある和の空間が広がっている。
木の家を求めて、本紙「すみかくらぶ」を見て気になった工務店を回ったというHさんご夫妻。「最終的には岡田社長をはじめとするスタッフの人柄に引かれ、岡田木材さんに決めました」とご主人は振り返る。「親身になって相談に乗っていただけ、打ち合わせをするたびにイメージの共有が深まり、100%満足できる家ができました」と完成したわが家に喜んでいる。
黒く引き締まった外観のイメージを引き継ぎ、玄関はモノトーン調の和モダンに仕上げられている。広々とした玄関ホールには節のないスギを用い、ヒノキで造作した靴箱が備わる。ふんだんに使われた無垢の木と黒い和紙クロスとのコントラストが美しい。
暮らしの中心となるLDK(1面の写真)に足を踏み入れると、思わず息をのむ。吹き抜けの天井には、極太の梁や柱の木組みがむき出しの現しとなっており、木の香りとともに木材の力強さを感じられる。「リビングに座って天井を見上げることが、大きな癒やしになります」とご主人。LDKに隣接する和室は、間仕切りの引き戸をすべて開放できる。2人の子どもが自由に遊び回れるよう大空間に仕上げた。
室内は無垢材の調湿機能のためか、梅雨の時期でもエアコンの除湿が必要ないくらい、カラッとした室内環境が持続できたという。
H邸の魅力は、なんといっても惜しみなく投入された上質の国産材の美しさにある。ヒノキやケヤキ以外は、同じ山から切り出したスギの原木を使用した。特にLDKの梁に使われている極太のスギは、樹齢約100年に及ぶ木材だという。
施工した岡田木材は、もともとは林業を営み、今は木材の伐採・搬出から自然乾燥、住宅の設計・施工まで一貫して手がけている。H邸では、1㌶分の森林から65立方㍍の原木を切り出し、32.5立方㍍分の木材を使用している。木材が総工費に占める割合は8.8%というから、同社が行っている一貫施工による取り組みのおかげだろう。そして整備された森は、綺麗で豊かな環境を次の世代へつなげていってくれるはずだ。木づくりの家を希望する人は、まずは相談してみることをお勧めする。
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