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左官仕上げの黒い外壁に、木のぬくもりを感じる目隠し格子とシンボルツリーのイロハモミジが調和する、北側に玄関を設けた和モダンテイストな外観。屋根の上にちょこんと載った小さな2階部分が、デザインのアクセントになった「平屋プラスワン」の家だ。
ご夫妻とコンクスハウジングとの出合いはコロナ禍以前にさかのぼる。散歩がてらふらりと同社のモデルハウスに立ち寄ったところ、漆喰の塗り壁と無垢の床の優しい風合いに心を奪われた。特に、エアコンの風が苦手だという奥さまは、自然の空気の流れを利用したパッシブ換気と、足元から家全体を暖める床下暖房の仕組みが決め手になったと振り返った。
家づくりのイメージに「旅館や小料理屋の雰囲気を取り入れた」と話すご夫妻。玄関に入るとまっすぐ奥行きのある土間空間が広がり、そこに配置した障子戸や間接照明から和の情緒が感じられる。障子戸を開けると、家族が集うワンフロアの居住空間が現れ、土間とダイニングがつながる。
特筆すべきはリビングとダイニングキッチンの間に小さな間仕切り壁を設け、開放的な空間を緩やかにゾーニングしている点。そうすることで生まれた落ち着きのある居場所で、家族の気配を感じながら過ごすことができる。また扉の設置は最小限にとどめ、代わりにのれんをかけて季節ごとに替えながら彩りを楽しんでいる。
T邸は1階のみで暮らしが成り立つほぼ平屋の住まい。家族の希望を取り入れ、ご主人が考えた間取りがベースとなっている。住まい手は全員が大人。いわゆる子育て世代の家とは異なりそれぞれ個室を有し、2階には玄関から直接出入りできる息子さんの部屋がある。
住み始めは今年の1月から。エアコン1台だけで家じゅうの温度差がなく、夏も冬も快適に暮らせているという。セルローズファイバー断熱材の採用により、断熱効果以外にも屋外の音が聞こえずに静かだと話す。「理想の家を造ってくれたコンクスさんに感謝。落ち着いたら庭先で家庭菜園をしながらスローライフを楽しみたい」と抱負を語った。
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