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歯科医院の増築リフォームの事例を紹介する。県道12号沿いに所在する高崎市井野町のくるみ歯科。8年前に開業して以来、徐々に患者数が増加していき、それに伴いスタッフの増員、さらには医療機器も追加導入していった。その結果、スタッフの居場所や荷物置き場、収納などのが手狭に感じるように。また駐車スペースも狭く、利用しづらかったという。
これらを踏まえ、増築を考え始めたのが3年前のこと。依頼先は、山崎工務店。住宅の現場とはひと味違う専門性の高い施工力が求められた。
敷地を北東方向に広げ、道路に面して既存の建物の左側を建て増しした。白をベースにレンガ調の壁がアクセントとなったクリニックの外観と調和するよう、落ち着きのあるブラウン系のサイディングと白い木製のドアを採用。ここが従業員専用の通用口となっている。
入室すると新たに設けた空間に、スタッフルームと院長室が配置されている。11畳ほどの広さのあるスタッフルームは、ゆったりとくつろげる空間。壁面は造作棚で覆われ、そこには施術に使用する多種多様な医療用具を潤沢にストックできる。廊下を挟んで新設した診療室は、患者が快適に過ごせるよう、明るさと開放感に配慮した。
増築のほか、既存の院内にも手を加えている。間仕切りで緩やかにゾーンが分かれたワンフロアの診療室の床面を、木目調に張り替えた。またカウンセリング室の扉の配置を変更したことにより、圧迫されていた動線もスムーズに。そのほか水回りを移設し、技工室を拡張するなど、リフォームによって環境が改善された。
副院長は「患者さんがまた来たいと思えるような過ごしやすい空間づくりと、スタッフが働きやすい環境づくりが実現できた」とリニューアルを喜んでいる。
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