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箱を積み上げたようなシャープなフォルムが特徴のA邸。南東に向かって建っている。車好きな施主は、大切な愛車を3台収容可能なガレージのある家を希望した。建築したのは一級建築士事務所のハグデザイン。打ち合わせにじっくり時間をかけて施主のこだわりを反映し、何パターンもプランを提案した。
代表の山田和重さんは「お施主さんとは2年越しのお付き合い」と話す。念願のガレージは、目を見張るほどの広さとリッチな仕様。車の見栄えに配慮した内装は白をベースに濃紺と木部をあしらい、タイヤが傷まないよう床には厚みのあるタイルを敷いた。断熱や空調は室内同様に装備し、車の保管に最適な環境が用意されている。
家族が集うリビングは、伸びやかな吹き抜けのある大空間。上の階層にはフレキシブルなセカンドリビングを配置した。グレーの濃淡を基調としたインテリアに、横格子の無垢の木を取り入れて柔らかさを演出。
本来なら造作も得意とする同社だが、A邸に関してはあえて控え、壁一面の収納やテレビボードなど既製品のオーダー家具で統一している。これから配置される家具や家電に至るまで、同社がトータルコーディネートしている点も特徴の一つだ。
「家の中から愛車を眺めたい」という施主の要望を受け、ピクチャーウインドー越しにいつでもリビングからガレージ内を見られる環境を整えた。
「温度差のない家で暮らしたい」という施主のリクエストに応え、空調には第1種換気システムを導入。家じゅうの空気がよどみなく循環し、どこにいても温度差が少なく快適な空間が続く。開口部には樹脂サッシを、断熱材はセルロースファイバーを採用し、断熱性を高めた。セルロースファイバーは遮音性が高く音も静かで、大空間特有の音の反響も感じられないという。
幅が広く上り下りしやすい階段や、回遊するキッチン、洗面の家事動線など機能的な暮らしやすさにも配慮し、デザインと性能が見事に融合した憧れの高性能住宅。施主はこれからスタートする新たな暮らしを心待ちにしている。
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