県内自治体で最も少ない上野村の人口が、国勢調査に基づく推計値となる「県移動人口調査」(毎月1日時点)で千人を切った。住民基本台帳上の人口は25日時点で1005人を保っているものの減少傾向にあり、村は引き続き対策に力を入れる。
同調査によると、昨年12月1日時点で千人だったが、1月1日時点で993人と大台を割り、25日発表の2月1日時点で989人とさらに4人減った。
ただ、県年齢別人口調査(昨年10月1日時点)では0~14歳の割合が10・9%と35市町村で9番目に高いほか、村外の出身地から移住したIターン者が村人口の2割を占めており、移住定住の促進に向けた子育て支援や雇用創出、安価な村営住宅整備なども一定の効果を上げている。
黒沢八郎村長は「(出生数が死亡数を下回る)自然減を補うのは容易ではないが、人口の維持と増加に向け、これまで取り組んできた移住定住の促進や、林業や観光業などの産業振興を続けていきたい」としている。