県内の2024年の刑法犯認知件数は前年比1267件(9・5%増)の1万4593件(確定値)で、3年連続で増加したことが6日、県警のまとめで分かった。窃盗犯の増加が顕著で、県警は物価高や金属価格の高騰が一因とみている。外国人グループによる太陽光発電所の銅線盗や空き家盗が相次いで摘発され、摘発者数に占める来日外国人の割合が12・2%(1・1ポイント増)と全国2位となったことも件数を押し上げた。
県警によると、窃盗犯は10・9%増の1万995件。このうち空き巣や空き家盗を含む「侵入盗」は30・8%増の2467件、銅線盗や万引を含む「非侵入盗」が1・9%増の6327件とそれぞれ増加。自転車盗などの「乗り物盗」も21・1%増の2201件となった。
詐欺などの知能犯は26・1%増の788件、風俗犯が54・5%増の173件、殺人などの凶悪犯は46%増の92件となった一方、暴行などの粗暴犯は5・1%減の1005件、器物損壊や住居侵入を含む「その他」は1%減の1540件だった。
凶悪犯のうち、23年7月に改正刑法が施行され、処罰要件が広がった不同意性交は54件で、23年(27件)から倍増した。性暴力を強く非難する機運が高まり、被害届が提出しやすくなったなどの背景があるとみられる。
摘発率は前年比5・2ポイント増の45・3%と、3年ぶりに増加に転じた。県警は「犯罪の原因を分析し、新たな被害を生まないような広報啓発に努める」とし、最新の手口などを「上州くん安全・安心メール」や公式SNSで発信する。