旅人と地域 交流の場に 高崎にゲストハウス開業 空き家改修し活用

旅人と地域 交流の場に 高崎にゲストハウス開業 空き家改修し活用
       

旅人と地域をつなぐ場所をつくろうと、高崎経済大出身の野村敬祐さん(31)が昨年12月、高崎市あら町に宿泊施設「カラスヤゲストハウス」を開業した。JR高崎駅西口から徒歩8分に位置する築51年の空き家の大半をセルフリノベーション。旅行者と地域住民が気軽に交流できる温かみのある空間を提供する。

酒店だった空き家をリノベーションして活用。DIYの様子を自由に見学体験できるよう張り紙を掲示し、地域の人たちの協力も得て完成させた。

延べ床面積160平方メートル。1階部分はイベントなどを開けるように広いラウンジを設けた。旅行者だけでなく、地域の人が使える場としても計画している。宿泊スペースとなる2階には2段ベッドを二つ設けたドミトリーのほか、和室、洋室がある。共有のキッチンやシャワー室などもある。1泊4500円から。

野村さんは大学2年時にドイツに交換留学をした際、バックパッカーで約30カ国を巡った。旅先での交流で新たな発見が得られ、古い建物などに価値を見いだす欧州の価値観に共感した。空き家の活用について学び、1982年に閉店した名曲喫茶「あすなろ」(同市鞘町)を「cafeあすなろ」として再生する事業にも携わった。

「故郷で旅行者と地域をつなぐ場所をつくりたい」との思いを抱くようになり、卒業後に大手旅行会社や人材サービス、ベンチャー企業で働きながら事業立ち上げのノウハウを学んだ。30歳を機にUターンし、ゲストハウス開設を決めた。野村さんは「交流を通じて旅を身近にし、『気付き』を得られるゲストハウスにしたい」と力を込める。

問い合わせは電子メール(karasuya023@gmail.com)かインスタグラム(karasuya ̄gh)へ。

  

他の記事を読む

カテゴリー