みなかみ町の湯宿温泉でまちづくりを行う有志団体「ゆじゅくリノベ」が、湯宿温泉の魅力をPRするウェブサイト「のぼせる湯宿」を開設した。観光客や移住・起業希望者に向けて情報を発信し、関係人口の拡大を目指している。
サイトのコンセプトは「ノスタルジーにのぼせよう」。周囲の自然と調和する町の魅力を知ってもらおうと、湯宿温泉の熱く“のぼせやすい”泉質と石畳のレトロな雰囲気に着想を得て考案した。
町内在住のライターが湯宿温泉の旅館や飲食店を紹介する他、Uターン者や移住者へのインタビュー、住民の生活を支える4カ所の共同浴場の情報などを掲載。地域の魅力的なスポットや、日々の暮らしの様子を伝える。
空き物件の情報も発信し、移住や起業を考えている人とのマッチングを支援する。今後、同団体のデザイナーや設計士が空き家の活用相談やリノベーション方法を提案するサービスも始める予定。
湯宿温泉は1200年の歴史があるが、近年は住民の高齢化や空き家の増加といった課題に直面している。ゆじゅくリノベ代表で「トコヤホンダ」店主の本多工さんは「若い人に魅力を知ってもらい、移住や開業につなげたい」と意気込んでいる。