宝林寺(千代田)の寺泊がファイナリストに ジャパントラベルアワード

宝林寺(千代田)の寺泊がファイナリストに ジャパントラベルアワード
       

約700年の歴史を持つ千代田町新福寺の宝林寺で、空き家となった離れを改装し、1日1組限定で一棟貸しする寺泊サービス「TEMPLESTAY ZENSO(テンプルステイ ゼンソウ)」が、「ジャパントラベルアワード2025」で、ファイナリスト16に選出された。

同アワードは、多様性や持続可能性などの観点から「感動地」を選ぶもので、広告製作を手がける、しいたけクリエイティブ(東京都品川区)が2021年に始めた。今回は全国196件の応募があった。本県からファイナリストに残ったのは、22年のみなかみ町のアウトドア企画会社「キャニオンズ」以来2回目。

応募した副住職の海野峻宏さんは「寺泊の理念が感動地に合っていると思ったので、評価されてうれしい」と話す。寺泊は、海野さんがゲストハウス運営支援事業などの経験を基に23年1月に始め、これまで約450人が宿泊した。利用者の約3割は外国人で、交流サイト(SNS)などを通して海外でも知名度が上がっているという。

部屋には禅や仏教の要素がちりばめられており、厳かな雰囲気を感じながらリフレッシュできると人気だ。座禅や写経に挑戦したり、自然豊かな庭でバーベキュー台やピザ窯を使って料理したりできる。ペットの同伴も可能。夜は本堂や参道がライトアップされ、幻想的な景色が見られる。

9月に審査員が視察に足を運び、来年1月に受賞者が発表される。海野さんは「受賞して、より多くの人に寺泊を知ってもらう機会になればうれしい」と期待を込める。

  

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