群馬政経懇話会の9月例会が10日、前橋市内で開かれ、同市に移住してワーケーションを実践する経済評論家の西村晃さんが「群馬移住3年、この地が全国でいちばん住み働きやすいと思う理由」と題して講演した。
西村さんはNHKからテレビ東京に移籍し、「ワールドビジネスサテライト」のキャスターなどを歴任して独立した。横浜市に住んでいたがコロナ禍を機に地方移住を考え、東京からのアクセスや生活上の利便性を求めて前橋市に移住した。
仕事で全国各地を訪れてきたという西村さんは「群馬は全国で最も物価が安い。水道水がおいしく、降雪もほとんどないため圧倒的に住みやすい」と強調。前橋、高崎両市などが一体的な商圏を形成し、物流も発達しているため、小売りチェーンといった企業の出店も見込めるとした。
今後の経済の展望については、米大統領選や日本の政局に加え、世界的なインフレの動向、紛争の火種などを見極める必要があると説明した。