《わが町のビジョン》甘楽町・森平仁志町長(63) 力合わせ安心の町を 企業誘致や子育て支援

《わが町のビジョン》甘楽町・森平仁志町長(63) 力合わせ安心の町を 企業誘致や子育て支援
       

7月の甘楽町長選で無投票で初当選した森平仁志町長(63)に、町政運営の抱負と展望を聞いた。

―上信越道に甘楽スマートインターチェンジ(IC)が開通して1年がたった。

町の新たな玄関口として活用を進めていきたい。既に複数の企業が進出している北側は産業団地を拡張し、企業誘致を進めるとともに、町内企業の事業拡大の受け皿として利用を促していく。

南側の丘陵地帯には「農村公園」を整備する。高速道路を降りた人が休憩できるようにし、町が推進している有機農業の生産物の加工や販売の拠点としたい。ICにつながる町道の拡幅も進め、利便性を高める。

―有機農業を進める「オーガニックビレッジ宣言」を昨年行った。

まずは生産者を増やす必要があり、地域おこし協力隊制度を活用して就農者を募っていく。その上で消費拡大に向け、学校給食に取り入れたり、生産者と消費者をつなぐ機会を設けたりしていきたい。有機野菜を使う飲食店を協力店として認定する施策も検討する。

―歴史まちづくり法に基づき、小幡地区などの景観を整える計画は2期目を迎えた。

小幡幼稚園跡地の公園整備が本年度から始まる。江戸時代に小幡藩の大手門が置かれた重要な場所にあり、公園を起点に楽山園や雄川堰(ぜき)といった周辺の歴史遺産を散策してほしい。防災倉庫を設け、災害時の拠点としても活用する。

―人口減少対策は。

子育て支援策として学童保育を充実させるほか、児童館を設けたい。町営住宅の跡地に住宅団地を造成し、空き家を活用してワーケーション需要を取り込み、定住人口や関係人口を増やしていく。

―1期目の意気込みを。

論語に「近き者喜び、遠き者来たる」という言葉がある。住民が住んでいて良かったと思える町にすれば、人は集まってくる。安心して暮らせる町を目指し、住民の皆さんと「オール甘楽」で町づくりに取り組みたい。

もりだいら・ひとし 1960年11月生まれ。元町企画課長、前副町長。日本大卒

  

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