桐生市内を自転車で巡る「自然もまちなかも一度で堪能サイクルツアー」が25日、市役所を発着点に開かれ、市内外の参加者9人が10キロ超を走りながら、名所や飲食店に立ち寄り、同市の魅力を体感した。
移住、定住促進のため、市と「市移住支援フロント むすびすむ桐生」などが開いた。市シティブランディング推進補助事業で、市内の田中商店が作成したサイクルマップの掲載店舗などを巡った。
市役所を出発した一行は、国重要文化財の桐生天満宮のある中心街や渡良瀬川沿いを走行。吾妻山近くの「アズマキッチン」(宮本町)でおにぎりを頬張り、わびさびや(新宿)のジェラートで涼を取った。最後に訪れたカフェ「1203」(相生町)では交流会が開かれ、自転車談義などを楽しんだ。
吉岡町の阿久沢武芳さん(47)は「桐生を訪れたことはなかったが、個人商店はどれも個性的。自転車を走らせにまた来たい」と満足そうに語った。
むすびすむ桐生の田中聖之さんは「鳥のさえずりを聞いたり、川沿いを走ったりして自然の豊かさも感じてもらえた。今後も魅力が伝わる企画を考えたい」と話した。