世代超えた交流拠点に ケルナー広場プレオープン 上野村20日

世代超えた交流拠点に ケルナー広場プレオープン 上野村20日
       

村内への移住、定住につなげようと、上野村が整備してきた「上野村ケルナー広場」(同村勝山)が20日にプレオープンする。ドイツ人の遊具デザイナーが設計し、自由な遊び方ができる「ケルナー遊具」が置かれている。道の駅上野の近くに建設され、子育て環境の充実や高齢者の健康増進、各世代の交流拠点としての役割が期待される。
広場の敷地面積は2840平方メートル。木材やロープが複雑に組み合わされている滑り台や、ボルダリング機具が取り付けられている遊具など14点を設置した。遊具に使われている木材は村のケヤキで、広場の地面には村のスギなどを製材する際に出る端材でできたウッドチップを敷いて、けがの防止に役立てている。
設置された遊具はバランス感覚や体幹を鍛えられるほか、遊び方や登り方を自ら考えて楽しめることが特長。遊具デザイナーのハンス・ゲオルク・ケルナーさんと作業員が2023年3月から3回に分けて来日し、作業を続けてきた。村によると、ケルナーさんは身体的なハンディなどにかかわらず、誰もが楽しめる遊具を考えたという。
ケルナー遊具は観音山公園(高崎市)などにも設置されている。同公園の見学や利用をした村の保育士や保護者らの声を踏まえ、村がケルナーさんに製作を依頼した。
広場は20日午前9時から利用可能。今後、看板や広場周辺の整備に取り組み、正式にオープンする。村保健福祉課の担当者は「村の魅力として広場を知ってもらい、移住定住のきっかけになってほしい」と話していた。問い合わせは同課(☎0274・59・2309)へ。

  

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