韓国式のり巻き「キンパ」を販売する「キコ」が、高崎市相生町の空き店舗にオープンした。韓国人直伝の本場の味やオリジナルメニューをテイクアウト販売する。三国街道に面した立地で、地域のにぎわいにもつながりそうだ。
店主の篠原智子さん(52)が2022年2月に立ち上げた「キコ」はこれまで、商業施設や道の駅などで委託販売してきた。念願の実店舗となる。
同店舗では、1877年創業の商店「釜久」がうどん粉や砂糖、茶葉の問屋を営んでいた。同商店に嫁いだ篠原さんの同級生の祖母が約40年前まで茶葉を販売していた歴史がある。「キコ」が入るのは祖母が使っていた時以来、空き家になっていた2階建ての1階部分で、半分近くをセルフビルドで改修した。
たくわんや油揚げ、錦糸卵などをごま油で味付けしたご飯と巻いた「定番」(1本615円、来月1日から630円)に加え、ツナマヨ、プルコギ、季節に合わせたメニューなど常時5種類ほどを用意する。当面はテイクアウトのみだが、今後は店内でスープや小鉢付きのランチ、お酒を楽しめる夜間営業も考えている。
篠原さんは、街道沿いに店が立ち並んでいた頃を思い浮かべ「今はシャッターが閉まっている店もたくさんある。空き家を活用することでにぎやかになれば」と願う。
午前11時開店、売り切れ次第終了。日曜定休。詳細はインスタグラム、問い合わせは同店(☎070・8425・0919)へ。