カフェの隣の空き地に芝生を整備し、人々が交流できる場所を作るため、高崎市上大類町のカフェ「cafe tonaka(カフェ トナカ)」が、上毛新聞社とグリーンファンディングが共同運営するクラウドファンディング(CF)サイト「ハレブタイ」=QRコード=で、芝生の整備資金55万円を募っている。
カフェは佐々木貴士さん(43)が、空き家を2年半かけてセルフリノベーションし、2020年9月に開業した。パティシエ経験がある妻の幸子さん(39)が店主として、素材にこだわった自家製のスコーンやマフィンなどの製造販売を手がけている。
店舗は住宅街の一画にあり、通学や散歩などの途中に位置することから「途中=トナカ」と名付けた。交流サイト(SNS)でも人気があり、地域内外から来客がある。
昨年末、店舗隣の空き地を利用してマルシェを開いたことが、芝生整備を目指したきっかけ。家族連れやカフェのファン、地元の人など幅広い年代の人でにぎわったことから、今後もイベントを開催したり、散歩の途中に立ち寄れたりできる場所を作りたいと考えたという。
青空ヨガ教室の開催や子どもがはだしで遊べるプールの開放、DIY講座、夏祭りなどを計画しており、佐々木さんは「芝生にすることでいろいろな可能性が出てくるはず」と期待を込める。幸子さんも「子どもやお母さんが気兼ねなく来られ、おじいちゃんやおばあちゃんにもゆっくり休んでもらえる場所にしたい」と話している。
CFの受け付けは4月7日まで。金額に応じて芝張りや庭造りのワークショップ、季節のお菓子詰め合わせなどの返礼がある。