伊勢崎市は本年度、転入者を対象とした空き家の改修補助事業を始めた。空き家の所有者や購入者が居住のために改修する場合の費用を最大200万円補助する。転入者の呼び込みと空き家の利活用を一体的に進めたい考えだ。
対象は市内にある1年以上居住されていない空き家。市外に1年以上住んでいて、転入後10年以上継続して居住する意思がある人を対象とする。
補助率は改修工事費の3分の2。限度額は120万円が基本で、条件を満たせば最大80万円を加算する。本年度は10件の利用を見込み、2千万円を本年度一般会計当初予算に計上した。
市は昨年度まで、所有している空き家を生涯学習施設などに活用する場合の改修補助事業を行っていたが、利用実績がなかった。今回は需要が見込まれる個人の居住向けに内容を見直し、新規事業としてアピールしていく。
市の調べでは、市内の一戸建て空き家は2020年度時点で約2900軒。市は26年度までの5年間を期間とする第2次空き家等対策計画も策定し、管理不全な空き家の発生予防や適正管理、利活用をそれぞれ進める。