「空き家ノート」活用しよう ぐんま住まいの相談センターが呼びかけ

空き家
空き家予備軍に向けて作成
       

県民のより良い住まいづくりに役立つ情報提供を行っている県住宅供給公社「ぐんま住まいの相談センター」は、空き家に関する総合相談窓口としての役割も担っている。

 

「空き家ノート」は、空き家予備軍の住宅に関わる人に向けて県空き家利活用等推進協議会が作成したもので、よくある質問をQ&A方式で分かりやすくまとめている。センターの窓口で配布しているほか、県住宅供給公社ホームページからダウンロードできる。「どこに相談したらよいか」と迷った時の強い味方だ。

 

今回は「空き家ノート」の中から、特徴的な質問について取り上げ、将来空き家・空き地になりそうな不動産を整理するのに役立つチェックシートも紹介する。

          
空き家に関するよくある質問
       
Q1:実家が空き家です。どうしたらよいでしょうか。
       

A:空き家は適正に管理されていないと、他人に思わぬ損害を与えてしまう可能性があります。

 

まず、空き家をそのままにするのか、売却するのか、または、賃貸するのか、解体するのか、「自分がどうしたいのか」を考えることが大切です。

 

●そのままにする場合

空き家をそのままにしておきたい場合は、適正な管理が必要です。遠方のために自分で管理できない時は、定期的な見回りや通気をするなど、空き家を管理する事業者もいますから、委託するのもいいでしょう。

 

●売却したい、賃貸したい

不動産業者へ相談する、空き家バンクなどに登録する方法があります。県空き家活用・住みかえ支援事業を活用して賃貸する方法もあります。

 

●解体したい

まず、解体費用の見積もりをしてみましょう。解体すれば更地となり、管理の負担が少なくなります。自治体の助成金が出る場合もあるので調べてみることをおすすめします。住宅がなくなると税金の軽減措置がなくなることもあるので注意してください。

 

 

●耐震診断しておきたい

売却する場合も、賃貸する場合も、建物の安全性の確認は大切です。1981(昭和56)年5月以前に建築された住宅は耐震性が不足している可能性があります。耐震診断はおよそ数万円です。木造住宅の耐震診断は、交通費程度を除いて、県内すべての市町村で無料で実施できます。自治体によっては、自分で住む場合に改修費の補助がある場合もあります。

 

●室内の荷物だけ片付けたい

相続で急に引き継いだ場合や、物が多くて思うように片付けが進まない、リフォームしたいなどの場合は、県安心リフォーム事業者登録制度の活用をおすすめします。

 

●まちづくりに生かしたい

県内24市町村(※)に空き家バンクがあるので、登録してみましょう。リノベーションを行うNPO法人に相談するのも有効な手段です。

※2021年6月現在

          
Q 2:将来、空き家になりそうな実家があります。今からできることはありますか。
       

A:実家の将来について、親などの所有者や親族と話し合って、きっかけを作っておきましょう。不動産の状態や権利関係などを把握したり、将来、この家をどうしてほしいか、などの希望もメモしておくとよいです。

空き家をこれ以上増やさないためにも、家族で話し合って将来のために準備することは今からできます。所有する不動産について書き込み、整理してみましょう。

          
空き家・空き地 チェックシート
       

所有する不動産について、まず自分で確認しておくことが大切です。また、第三者に相談するときにも役立ちます。

 

取材協力/群馬県住宅供給公社 ぐんま住まいの相談センター

前橋市紅雲町1-7-12(住宅供給公社ビル)

TEL.027-210-6634

 

2021年7月22日付 すみかくらぶ 掲載

  

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