美しいデザインと高い機能性を併せ持つオートクチュールキッチン(1150万円)=キッチンハウス藤岡ショールーム
オートクチュール 藤岡に工場と展示施設
キッチンハウスは群馬県藤岡市上大塚に唯一の工場と、ショールームを構え、全国に「オートクチュールキッチン」を送り出している。
美しいデザインと高い機能性
「オートクチュール」と聞くと、ファッション界で一点物の最高級仕立て服をイメージする。住宅設備業界でも、オートクチュールをブランド展開する高級メーカーがある。フルオーダーメード方式で、自分の好きなデザインや仕様が実現できる自由度の高さが魅力。高額ながらラグジュアリーなオンリーワンの逸品を手に入れることができる。キッチンハウス(東京都)は群馬県藤岡市上大塚に唯一の工場と、ショールームを構え、全国に「オートクチュールキッチン」を送り出している。
◎増産に向け新工場棟建設
高級キッチンメーカーのキッチンハウスは全国にショールーム12施設を展開し、藤岡市上大塚に唯一の工場とショールームを構える。2022年、増産に向け新工場棟を建設した。藤岡工場から全国に送り出される「オートクチュールキッチン」は美しいデザインと高い機能性を併せ持ち、価格は350万円(税抜き)から。まさに「憧れの設備」と言える。
藤岡ショールーム(藤岡店)を訪れると、館内はやや暗く独特の雰囲気が漂う。そこに展示品が浮かび上がる。最初に目に入るのは、シックなダークグレーの扉と輝くステンレス天板が高級感を醸し出すオートクチュールキッチン。背後の木目調カップボードが上品さを引き立てる。
藤岡店の平均は450万円前後
カントリー調にしつらえたオートクチュールキッチン(590万円)
◎展示品の最高額1150万円
価格は展示品の中で最高の1150万円。同社ホームページには2000万円超の製品例も紹介されている。店長によると、同店での平均販売価格は450万円前後。顧客は大手ハウスメーカーからの紹介が多いという。
以前は高級メーカーならではの手の込んだキッチンが主流だったが、近年は「手入れがしやすく、長くきれいに使える商品」が人気。樹脂系の素材が機能やデザイン性に優れており、同社の看板素材でもある「エバルト」がお薦めだ。30色を展開し、高性能のため扉だけでなく天板にも使用でき、統一したデザインを実現できる。色はグレー系がトレンドという。
依頼はショールームから始まる。専門スタッフが顧客の要望や生活スタイルなどを丁寧に聞き取り、同社が培ってきた経験と分析⼒を基にベストなプランを提案する。販売から製造、設置、アフターメンテナンスまで同社が一貫したサービスを提供する。
◎セミオーダー方式「ベーシック」も人気
オートクチュールと同じ素材を使い、パーツやサイズ、レイアウトを厳選したセミオーダー方式の「ベーシック」も人気で、価格は194万円から。姉妹ブランド「グラフテクト」はサイズやデザインを規格化して138万円のワンプライスを特徴としている。ショールームは完全予約制で、同社ホームページからのみ予約可能。
セミオーダー方式の「ベーシック」キッチン(246万8000円)
姉妹ブランド「グラフテクト」は138万円のワンプライス(写真はオプション付き)